山梨大学における音声研究は古く,昭和30年に重永実先生が赴任されて音声合成の研究を始められたことを発端とします。その後、関口芳廣先生が研究を引き継がれ、2013年からは西崎が研究室を主宰するようになりました。2024年で69年目となりました。西崎研究室では,最新の深層学習(ディープラーニング)技術を利用して,主として,音響・言語・画像・信号の4つのマルチメディア,ALPS(Acoustic, Linguistics, Picture, and Signal) の知的情報処理の研究を行っています。例えば,人間の音声を音響的・言語的に分析・処理する基礎研究やこれらを応用したアプリケーションの研究開発,環境音の認識,文字認識等の画像認識などを行っています。また応用研究として、農業や医療分野での応用も行っています。これらの研究・開発を通じて,世の中の役に立つ技術を生み出し活用してもらうこと, 研究を通じて未来を担う人材の育成を行うことをモットーに日々精進しています。

Positioning of our laboratory in the Department of Mechatronics / メカトロニクス工学科における本研究室の位置付け

本研究室は,学部教育では,工学部メカトロニクス工学科(2024年度より工学科メカトロニクスコース)に属しています。本学科は機械・電気・情報系の基幹科目を横断的に学習できる学科であり,例えば(産業用や自立型の)ロボット,家電製品・自動車等の組込みシステムの研究開発に携わる人材育成を目指した学科です。情報系に属している本研究室では,ロボットでの人工知能(人間の音声言語を理解する)や ヒューマン・マシンインタフェース(音声ユーザインタフェース)の研究を行っています。ユーザインタフェースとは,コンピュータや機械が利用者に対して情報を表示する方式や,利用者が情報を入力するための方式のことです。情報システムや機械の使い勝手をマルチメディア処理を通じて良くしていこうというものです。深層学習(ディープラーニング)が組込みシステムでも利用され始めており,知能を持ったロボット・機械の 開発を行いたい方や関連技術を学びたい方は,ぜひ本研究室へお越しください!

研究室紹介ビデオ(研究室配属用です)